韓国と日本の違い

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韓国と日本の違い

韓国と日本との大きな違いがある。

たとえば、サムスンやLGはすでにインドおよびインド以西で成功しており、インドのテレビの7割程度を両社が占めている。
自動車では日本もほとんどのメーカーがインドに進出しているが、インドではトヨタのレクサスは高すぎて売れないため、100万円以下のクルマをつくり、インド、あるいはインド以西で売るということをはじめている。
インドで売れるのは100万円以下のクルマで、タタ・モーターズがつくったナノというクルマは3万円程度と極端に安いが、せいぜい8万円とか8万円でなければ大量には売れない。
韓国企業はそうした市場の特性に対して非常にセンシティブで、対外戦略に力を入れ、新興国の市場を開拓しているのである。
その努力が日本企業の場合には足りず、韓国や中国に遅れをとっている。
ウォン安だけでは韓国に勝ち目はない
ウォンは安くなったり高くなったりしている。その事実を踏まえても、ウォン安政策で日本つぶしをしているというのは俗論だと言えるだろう。
そもそも韓国は輸入も多く、ウォン安には輸入価格の上昇という副作用がある。ウォン安は必ずしも韓国にとってプラスの面ばかりではないのだ。

イ・ミョンバク大統領はもともと企業人で、トップセールスにも長けている。いろいろスキャンダルも起こるが、サムスンやLGは政府ともある程度つながっている。
日本もトップセールスをしなければダメだが、日本の社長はだいたい、日本市場に注力して、海外は主として常務や副社長が担当しているようだ。

TPPは米豪の国益。すでにアジアは連携。

TPPよりも「中国との関係づくり」が重要
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は、アメリカとオーストラリアがアジア経済に参加するための取り組みだ。中国や日本などに先行されているため、アジア進出の遅れを取り戻そうとする試みだと考えられる。
Chapter人民元、ルビー、ウォン、TPP、アジア共通通貨圏・3これが「新興国通貨」の真実だ!
アジアは日本と中国を中心としたある種の経済統合が進んでおり、日本は慌ててTPPに乗る必要はない。「すでに日本・中国を中心として、韓国、そしてASEAN(東南アジア諸国連合)
2カ国(インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、ラオス、シンガポール、ブルネイ)がかなり統合されているのだ。
アメリカとオーストラリアがTPPを推進するのはわかる。これからは経済の中心がアジアに移るわけだから、そこに乗らなければ、彼らだってうまくいかない。

いまのところはかなり乗り遅れており、焦りが出てきているのだろう。
日本がTPPに参加すればアメリカに押し切られそうな分野もあるし、何より、TPP不参加の中国が日本への反発を強めるだろう。
TPPへの早期参加は日本にとっていいことはない。
反対する必要もないが、泰然と構え、黙って見ていればいい。日本が腐心すべきなのは、むしろ中国との関係をよくしていくことだ。
日本は経済的には中国と非常に近く、安全保障の面ではアメリカと近い。そこのバランスをどうとっていくかが非常に重要である。「TPPは経済分野での提案であり、これに乗るより、経済的な関係性が強く、隣国でもある中国との関係を大事にすべきである。
「アジア共通通貨圏」は実現しない
アジアを一つの経済圏とするならば、当然、アジアで一つの通貨を持ち、域内で取引できる「アジア共通通貨圏」をつくるということも視野に入ってくる。
しかし、共通通貨圏の構築にはさまざまな困難が伴う。

「ユーロという共通通貨をつくったヨーロッパは、共通の歴史を持っているし、キリスト教という宗教で文化を共有している。
ところがアジアは、西、南、中央、東、東南と、地域によってまったく違う性質を持っている。アジアということでひとくくりにすることには意味がなく、その観点でもアジア共通通貨圏をつくるのは困難だと言えるだろう。 ヨーロッパとは成り立ちが違うのである。